泌尿器の症状
SYMPTOM
子どもの泌尿器の症状Symptoms of male urology
こんなお悩みありませんか?
- もうすぐ小学生なのにおねしょがある
- 授業中にトイレに行きたくなる
- おちんちんの先が赤く腫れている
- おちんちんを痛がる
考えられる病気と治療法
- 夜尿症(おねしょ)
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乳幼児のおねしょは、成長過程の生理現象のひとつで心配いりませんが、5歳を過ぎても月に数回以上おねしょが 続く場合は夜尿症として治療の対象になります。 夜尿症には、夜間につくられる尿量が多すぎる「多尿型」か、膀胱にためられる容量が小さい「膀胱型」、またはこの両方の「混合型」に分類されます。
夜尿症成長につれて自然に治癒するケースもありますが、中には大人になるまで続くケースもあります。お子さんにとっても心理的ストレスになったり 自信を低下させる原因になったりするので、積極的に受診されることをおすすめします。
- ■ 治療法
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水分・塩分の取り方に気をつける、寝る前にトイレに行く、などの生活改善を行うことで何割かのお子さんは改善します。 生活改善だけでは不十分な場合は、内服薬や夜尿アラームによる治療を行います。
※ 夜尿アラームとは
パンツの中にセンサーを取り付け、水分を感知するとアラームと振動で知らせます。睡眠中の膀胱の蓄尿量を増やす効果があります。
- 頻尿
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5歳を過ぎてもトイレの間隔が2時間より短い場合や、トイレに行く回数が1日10回を超える場合は頻尿かもしれません。
お子さんの頻尿は、一過性でしばらくすると自然に治ることが少なくありませんが、長く続く場合や学校生活に支障が出るなど 心配な場合は医師にご相談ください。
- ■ 治療法
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尿検査をして白血球が増えていれば、膀胱炎などの感染症が原因と診断できます。この場合は抗菌薬を処方します。
検査で異常がない場合は、不安やストレスなどによる心因性頻尿と考えられます。
何かに熱中しているときや寝ているときは頻尿にならない場合は、心因性の可能性があるので、なるべく不安や緊張をやわらげ、 安心して心楽しく過ごすことができるよう、見守ってあげましょう。
- 包茎
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おちんちんの先(亀頭)が皮(包皮)を被っていることを包茎といいますが、子どもの包茎は病気ではありません。
排尿時に包皮が膨らんで尿がうまく出ないとか、おちんちんの先が赤く腫れて痛みが出る亀頭包皮炎を繰り返すなどの 症状がある場合はご相談ください。
- ■ 治療法
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多くの場合、自然経過観察ですみますが、症状によってステロイド剤などの軟膏を塗る保存療法を行うこともあります。