泌尿器の症状
SYMPTOM
男性の泌尿器の症状Symptoms of male urology
こんなお悩みありませんか?
- 尿が出にくい、出るまでに時間がかかる
- 残尿感がある
- トイレが近い
- 夜中に何度もトイレに起きる
- トイレが間に合わない、漏れてしまう
- 尿が濁っている
- 血尿が出る
- 排尿時に痛みがある
- 血液検査でPSAが高いといわれた
考えられる病気と治療法
- 前立腺肥大
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前立腺が肥大して尿道を圧迫することで起きる病気で、尿が出にくくなったり、トイレが近くなるなどの症状が現れます。 気になる症状がある場合は、早めに医師にご相談ください。
- 前立腺がん
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前立腺にできる悪性腫瘍で、早期診断により根治する確立が比較的高いがんのひとつです。
- 前立腺炎
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前立腺が尿道から侵入した細菌に感染して炎症を起こす病気で、急性と慢性があります。
急性の場合は頻尿や排尿時の痛み、残尿感のほか、尿が濁ったり血尿が出たり、高熱が出て寒気や倦怠感を感じたりすることもあります。
慢性前立腺炎は頻尿や排尿後の不快感のほか、なんとなく陰部に違和感や痛みを感じたり、精液に血が混じったりすることもあります。
ストレスや不眠で体力が低下している方、長時間座っているデスクワークの方や長距離ドライバー、自転車・バイク通勤の方などに 多く見られます。 - ■ 治療法
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検査で細菌感染の有無を確認し、適切な抗菌薬を服用することが治療の中心となります。
急性で高熱のある場合は、入院治療が必要になります。
慢性前立腺炎の場合は、症状が改善するまで数ヵ月かかるので、生活習慣を見直して上手に症状と付き合うなど、気長に治療を続けることが大切です。
- 膀胱炎
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細菌が膀胱に侵入し、膀胱の粘膜に炎症を起こす病気で、排尿痛や残尿感があったり、頻尿や尿の濁りが見られたりします。
女性に多く、男性がなることはまれですが、男性の場合は前立腺肥大症、尿路結石など原因となる病気が背後に潜んでいるケースが あるので注意が必要です。
- ■ 治療法
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尿検査などを行い、原因菌に応じた抗菌剤を服用します。
通常は数日の服用で症状が改善しますが、薬が効きにくい場合や何度も繰り返す場合は、原因となる病気がないか再検査し、 適切な治療を行います。
- 膀胱がん
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膀胱の粘膜にできるがんで、高齢の男性に多く見られます。症状としては血尿が最も多く、頻尿や排尿時の痛み、残尿感などの症状が出る場合もあります。
50歳以上の中高年の方で、血尿が出た場合は、膀胱がんが原因のことがありますので、一度、泌尿器科を受診したほうがよいでしょう。 当院では膀胱がん検診も行っています。
- ■ 治療法
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初期の根の浅いがんであれば内視鏡手術で腫瘍を取り除きます。
症状によっては、このあと膀胱内に薬剤を数回にわたり注入する治療が行われることもあります。
内視鏡で取り除けないがんや再発を繰り返すような場合は膀胱を全摘出し、新たに尿の出口をつくる手術を行います。
このほか年齢などの理由で摘出手術を希望されない患者さんには抗がん剤や放射線による膀胱温存療法が行われる場合もあります。
- 尿路結石症
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腎臓から尿道までの尿路に結石ができるもので、結石のできた場所によって腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石などと呼ばれます。
全く症状が出ないこともありますが、痛みや血尿が出ることもあります。特に尿管に結石が詰まると、脇腹や背中、下腹部が激しく痛むことがあります。
- ■ 治療法
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結石が小さい場合は内服薬を処方し、積極的に水分を取ったり運動したりして自然に石を排出させます。
結石が大きく自然排石できない場合は、体外衝撃波や内視鏡とレーザーなどを使って結石を砕く治療法が行われます。
- 尿道炎
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細菌が尿道に入り込み、粘膜に炎症を起こすものです。性感染症によることが多く、男性の場合、排尿時の違和感や痛み、 かゆみや灼熱感があったり、尿道口から膿みや粘液が出ることもあります。
- ■ 治療法
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尿検査をして原因菌を確定し、原因菌に合った抗菌剤を服用します。通常は5日~1週間程度で症状が改善しますが、 注射を行う場合もあります。
- 包茎
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- 陰茎の亀頭が皮膚(包皮)に覆われている状態のことで、次のような種類があります。
- ・真性包茎:常時、亀頭が包皮に覆われていてむくことができないもの。
- ・仮性包茎:包皮に覆われているが手でむけば亀頭を露出させることができるもの。
- ・カントン包茎:包皮輪が狭いためむこうとすると締めつけられ、もとに戻らなくなったり血流が悪くなったりするもの。
- ■ 治療法
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真性包茎で、亀頭と包皮の間に垢がたまって炎症を起こしたり排尿時に痛んだりする場合は、手術治療を行います。
またカントン包茎で血流が悪くなり亀頭が腫れたりしている場合も手術が必要になる場合があります。